ルミラは部屋の中へと上がり込んだ。ベッドでは克也がすうすうと寝息を立てている。
ルミラは気づかれないようにそっとベッドの上まで移動する。
(お姉ちゃんの言ってた、「新鮮さ」・・・・・・たしかに全然違うわ。やっぱり男は一発目を搾り取るのが一番なのね・・・)
克也の肌のつやを確認しながらルミラは克也の体の上に覆い被さり、淫らな思念を込めながらそっと口づけをした。そのまましばらく反応を見る。
(さて、これでこの人間は淫らな夢を見て・・・ほーらもう下の方はガチガチに・・・ふふふ・・・・・・)
「あれっ・・・?」
克也の股間には何の変化もない。それを見てルミラは思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。
「ええーっ、どうしてよぉ!サキュバスがキスしてんのよ・・・おっかしいなぁー・・・」
「うるさい!」
がしっ!・・・・・・どかっ!
「きゃっ!」
つい今まですやすやと寝ていたはずの克也が突然起きあがり、半分寝ぼけたままルミラの首を掴み上げると、片腕で彼女を持ち上げ、ベッドへと叩きつけたのだ。
「いったぁー・・・・・・人間にこんな力があったなんて・・・」
叩きつけられた頭をさすりながらルミラはつぶやく。そして体を半分起こして今自分を叩き伏せた人間の姿を確認した。
「ひっ・・・・・・!」
そこには外の灯りをバックに立ちはだかる克也の影があった。見下ろす鬼のような形相にルミラはすくみ上がってしまう。
「俺の家に泥棒に入るとはいい度胸じゃないか・・・」
「いや、あの私泥棒じゃなくって・・ええと・・・・・・・・・魅了(チャーム)っ!!」
「うっ・・・!?」
ルミラの目が鋭く光る。ただならぬ輝きに目をそむけようとした克也だったがすでに遅く、まともに目を見てしまった。
今まで睨みつけるようにルミラを見下ろしていた克也の目がどんよりと澱んでくる。しっかりと結ばれていたはずの口元も今はすっかり緩んでどこかにやけたような表情になってしまった。
(よーし、かかった!魅了の術さえかけてしまえばこっちのもの・・・)
克也の様子にルミラは満足の笑みを浮かべる。
「・・・気が変わった。何としても君のことが欲しくなった。絶対に君をモノにしてやる・・・。」
ややうつろな表情のまま克也がしゃべり出す。
「いいわよ。さあいらっしゃい・・・私が夢のような快楽の世界に案内してあげる。」
(ふふふ、やっぱりお姉ちゃんの言ったとおりだわ。人間なんてちょろいものね)
余裕の表情になったルミラは両腕を広げてベッドに横たわり、克也を迎え撃つ構えになった。そこへ克也はすばやく覆い被さる。
・・・ガシャッ・・・
「・・・え?」
しかし、ルミラの身におこったのは、予想していたはずの、人間の手による稚拙で乱暴な愛撫ではなかった。ルミラの広げた腕にはいつの間にか手錠がはめられ、両手それぞれがベッドの足に繋がれている。
「そんな・・・たしかに魅了は効いてるのに・・・」
「くくく・・・さて、どうやってモノにしてやろうか・・・」
術が不完全だったことに呆然とするルミラを尻目に克也は不気味に笑いながらベッドの下の引き出しを開ける。そして中から透明の液体が入ったプラスチック製の瓶を取り出した。
(・・・勃ってない!?)
ルミラは克也が勃起していないことに気がついた。彼女たちサキュバスの常識では魅了の術にかかって勃起しない男などとても考えられないことだ。そんなルミラにお構いなしに克也は手にした液体の説明を始める。
「説明しよう!これが私の努力と知識の結晶、この液体は皮膚から吸収することによって通常の10倍の性感を得ることが出来るという強力な媚薬なのだ。くくく・・・覚悟はいいか?絶対によがり狂わせて俺の奴隷にしてやるぞ!」
(やばい・・・こいつ狂ってる・・・)
ルミラは必死で逃げ出そうと翼を動かす。しかし、腕を縛られてあおむけに寝かされているので、自分の体の重みで身動きがとれない。
そうこうしているうちに克也はゴム手袋をつけると、さっきの液体を取り出し、ルミラの体へと塗りたくってきた。
「や、やぁあ・・・何これ・・・」
ぬるぬるとした感触と、塗られた場所からくる熱い感覚にとまどいの色を隠せないルミラ。克也は何かの作業のように液体を塗る行為に没頭していた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「さて、お待ちかねのようだからそろそろ・・・」
ルミラの全身に液体が塗られた頃には、ルミラは液体の与える異常な感覚に息を切らせていた。その様子を見て克也は引き出しの中から細長い物体を取り出す。
カチッ・・・ウィィィィィン・・・
物体の側面に付けられたスイッチを入れると、その物体は振動しながらくねり始める。
「こいつを入れてやろう。はたしてどのぐらい耐えられるかな・・・?」
克也はそう言いながら手にしたバイブをルミラの膣口にあてがった。
そのときだった。
コンコン・・・
「ダーリン、まだ起きてるのぉ?入るわよぉ・・・」
ノックに続いて部屋の入り口から声がする。そして声の主が部屋へと入ってきた。
「なんだ絵里か。お前こそ今まで何してたんだい?」
「うん、ずっとファミコン・・・スターラスターをぶっ続けで3時間もやっちゃって・・・・・・って、その娘・・・誰?」
ベッドに縛り付けられたままのルミラに気がついた絵里が尋ねる。
「新しい奴隷だ。」
「奴隷って・・・だめよそんなの・・・かわいそうじゃない。・・・あなた、名前は?」
素っ気なく答えた克也に珍しく反抗して、絵里はルミラに向かって尋ねた。
(助けてくれる・・・?この人間の女一体?)
「ル、ルミラ・・・です。」
「そぉ。ルミラちゃん、ね。・・・ダーリン、この娘ルミラって言うんだって。ねっ、奴隷はちゃんと名前で呼んであげないと。かわいそうでしょ?」
「ええーっ!?助けてくれるんじゃないの!?」
ぬか喜びだったことに失望しながら、ルミラは大声を上げる。その様子を見て笑いながら、克也は命令を下した。
「くくく、ちょうどいい。絵里、その娘・・・ルミラちゃんを犯してやるんだ。」
「はい・・・」
答えて絵里は服をてきぱきと脱ぎ出す。服の下から大きな乳房、肥大し勃起した乳首とクリトリス、そして巨大なペニスが顔を覗かせた。
「・・・!両性具有!?」
「驚いたかね?これからこの巨大なペニスで犯される気分はどうだい?」
絵里のペニスを自慢げに撫でながら、克也はルミラに話しかける。
「・・・望むところよ。」
ルミラがそう言うや否や、絵里はルミラに飛びかかる。足を押し広げ、勃起したペニスをルミラの膣口に突きつけると、そのまま奥深くまで挿入した。
ずちゅっ・・・
「あ、ああぁーー、大きぃぃひぃーーーっ!すごひぃっ、精気おいしいぃーー」
「ああぁん、オチンチン気持ちいいぃーー、きひゃぁぁんっ、ひだひだが絡みついて次々とオチンチン撫でてくるよぉーー!」
媚薬の効果が現れている上、かつて経験したことのないほど新鮮なペニスをくわえ込んだ衝撃にルミラは思わず我を忘れてしまう。
しかし、絵里の受けた衝撃はそれ以上のものだった。
ルミラの膣の内壁は、無数の触手が生えているかのように複雑に入り組んでいて、その一つ一つが独自の意志を持っているように絡みついてくるのだ。
それだけならばこれまで受けてきた数々の責めでも経験したことだったが、サキュバスの魔力による、撫でられるのと同時にペニスから次々と精気が吸い上げられてゆく感覚は未知のものだった。
ぐちゅっ、ずちゅっ、ずちゅっ、じゅるじゅるじゅる・・・ずちゅっ、ずりゅっ、じゅっ・・・
「うそ・・・こ、腰がとまんない・・・オチンチンが、オチンチンが締め付けられて・・・あひぃーー、すごいぃぃーっ!もっと、もっともっとぉ、搾り上げてぇぇーー!」
「んあっ、あふんっ、すごいすごいよぉー、どんどん流れ込んでくる、精気があふれちゃうぅーっ!鼻血出ちゃいそう・・・」
絵里は異常な感覚に危機感を覚えながらも腰を動かすのを止めることが出来ない。一方のルミラは、未だ恍惚の表情を浮かべながらも最初よりは落ち着いた様子で快楽を楽しむようにむさぼっている。
「あやぁぁっ・・・もう、もうだめへぇーー!オチンチンが勝手にびくびくいって・・・出る、出るるふぅーっ!あうっ、あうっ、あうっっ!」
「いいのぉぉー!出して、奥に出してぇーーっ!あなたの精液欲しいのぉー。命のたくさん詰まったおいしい精液食べさせてぇぇーーっ!」
びくんっ・・・びくっ・・・・・・どぷっ、びゅるびゅるびゅるるるる・・・
「ひゃぁぁぁぁーーーー、す、吸われるふぅぅーーっ!出る、びくびくせーし出てるぅぅーー!あふっ、あふうぅんっ!とまらなひひぃぃーーっ!!」
全身から脂汗を噴きだしながら、絵里はルミラの膣に精を放ち続ける。精液の噴出に伴ってびくびくと体が揺れるたびに絵里の巨大な乳房が揺れ動き、そして瞳の焦点が合わなくなってゆく。
「まだまだよ、まだこんなのじゃ物足りないわ。まだ出るんでしょ?最後の一滴まで搾り取ってあげる・・・ふふふ・・・じゅる・・・」
絵里の精気を吸い取ってすっかり元気を取り戻したルミラは妖艶な笑みを見せた。その間も膣を締め付けて離さない。獲物を今から吸い尽くす喜びに思わず口の端から垂れた涎をルミラは音を立てて吸い上げる。
「あはぁぁ・・・らめへぇ・・・ひ、ひ死ぬふぅぅーー・・・これ以上出たら死ぬぅぅーーー!」
生命の危険を感じながらも止まらない快楽に絵里は腰を動かすのをやめられない。そして、先ほどの射精からほとんど間をおかずにふたたび射精の衝動が押し寄せる。
「あ、ああぁぁ・・・また、またいっちゃう・・・いい、気持ちいいひぃぃっ、おっぱいも我慢出来なくなってるのぉーーっ!」
絵里はうつろな動きで自分の胸に手をあてがう。このときすでに絵里の乳首は触られるのを待ちわびていたように肥大勃起していた。
ずりゅっ、ずちゅっ、ぐちゅっ、ずちゅっ、ぐちゅっ、ごしごしっ、くちゅっくちゅっ、ずりゅっ・・・ぐちゅっ、くちゅっ、ぐちゅっ・・・
「あ、あはぁぁーーっ、おっぱいも同時にいくのぉぉっ!いいっ、オチンチンから魂が抜けちゃうぅぅーーっ!」
ぶぴゅーーっ・・・ぶぴっ、ぴゅるるるるる・・・どぴゅっ、どくどくどくどく・・・
絵里は母乳を噴出しながら再び射精を迎える。白濁した乳液がベッドに横たわるルミラの体に降り注いだ。
「母乳!?・・・なんて素敵な体をしてるの・・・まるで雌牛ね。」
ルミラは呆れたというようなセリフを吐きながらも、この獲物のあまりの多彩な乱れ方に驚き、体を重ねられることを喜んでいた。
ぐちゅっ、くちゅっ、ずちゅっ・・・
「らめへぇ、とめへぇぇ・・・とまらなへぁぃぃーーーー・・・腰がこしひぃぃんっ!オチンチンがぁぁ・・・ふひぁぁひぁぁーー・・・」
完全に焦点の定まらない目で呂律が回らない状態ながら、絵里は腰を動かし、乳首をしごき上げる動作を止めることが出来ない。これがサキュバスの魔力だった。
「ふふふ・・・それじゃぁそろそろとどめを刺してあげる。んんんっ・・・・・・ふんっ!」
ルミラがそう言って強く念じると、今まで茂みに被われて見えなかったルミラのクリトリスがみるみるうちに巨大化してゆく。ペニスほどの太さになったクリトリスは、今度はどんどんと長くなってゆき、30cmぐらいの長さになると、蛇の体のように鎌首をもたげた。
「それじゃ行くわよ。覚悟はいい?真っ白になっちゃうわよ・・・」
ずぶっ・・・
ルミラは蛇のようになったクリトリスを絵里の膣へ挿入する。
「かはぁっ!!」
ぎじゅっ、ぐじゅっ、ぐじゅっ、ずちゅずちゅずちゅ・・・
「あひんっ、あひあひあひひぃぃぃっ、ひもちひひいぃぃひぃぃぃひぃーーーー・・・・・・ひびぃひぃあへぁぁーーー・・・・・」
ルミラは膣で絵里のペニスを締め付けたまま、自らのクリトリスで絵里の膣を犯し続ける。そしてなお絵里の手は自分の乳首をしごき上げ続ける。絵里はほとんど意識のないまま、機械仕掛けの人形のように前後に揺れ動き、口から泡を吹いて快楽をむさぼり続けた。
「・・・・・・っっ!!!・・・ぁぁぁぁっ!」
どくんっ・・・びくびくびくびくびく・・・ぴゅる、びゅるびゅるびゅるるるるる・・・・・・
ほとんど声にならない叫びを上げながら、絵里は絶頂を迎える。
「いいっ!!いいわぁぁーー!!きもちいひぃぃーーっ!・・・あなたの命が流れ込んできて気持ちいいのぉぉっ!!」
ずちゅっ、ずるずるずる・・・・・・・・・・・・・・・どさっ・・・
白目を剥きながらびくびく揺れていた絵里の体から力が抜け、ベッドから転がり落ちた。ルミラの膣からは今まで流し込まれた大量の精液があふれ出る。ベッド下に落ちた絵里は完全に気を失ってぴくりとも動かない。
「生きてるわ・・・タフね。」
「この程度で死ぬように絵里の体は作っていない。」
ルミラのつぶやきに、今までずっと傍観していた克也が答えた。不敵で冷静な響きを持つ声は、すでに魅了の術にかかっている者の声ではない。
「久しぶりにものすごい素材に巡り会えたようだ。お前、何者だ?その背中の羽根・・・」
「今まで私が人間じゃないって気がつかなかったの?・・・私は魔界からやってきたサキュバスのルミラ。どんな責めも無駄よ。全ての者の精は私が吸い尽くしてあげるわ。」
(両腕は縛られてて動けないけど、このままあと2時間もしたらお姉ちゃんが助けに来てくれる・・・それまで助けが来るってことを何とか悟られないようにしないと・・・)
克也は魔界などという信じがたい話に最初驚いたが、少し考えて冷静に切り出した。
「なるほど。実に興味深い・・・解剖して研究してやろうかと思ったが、そうまで言われた以上は何としても屈服してもらわねばならなくなったな・・・魔界の淫魔と天才科学者の対決、面白いじゃないか・・・くくく・・・」
克也は含み笑いをしながら次なる責めの用意をするべく、部屋の外へと出てゆく。
(乗ってきた・・・これであと2時間粘ればお姉ちゃんが助けに来てくれる・・・)
両腕をベッドに縛られた状態ながら、克也を挑発することに成功したルミラは満足の笑みを漏らした。