サキュバスの受難〜第3話〜


ガチャ・・・
程なくして克也は再び寝室へ現れた。両手で大きなアクリル製の
水槽を抱えている。
水槽の中は半透明の緑色のゲル状の物体で満たされていた。
「スライム・・・?」
スライムは魔界にも数多く生息する下等生物だ。動物や力の弱い魔族を標的とし、その体にまとわりついて精気を奪い、それを糧にしている。
並以下の魔族には脅威となるこの生物も、サキュバスにかかれば大した相手ではない。ルミラも戯れにスライムと絡み合い、逆に相手の精気を吸い尽くしてやったこともある。
だが、今水槽の中でうごめくスライムは、どことなくルミラの知るスライムとは別物のような気がして、それが彼女の不安をかき立てていた。

「では、思う存分楽しんでくれたまえ。」
ずる・・・ずるずるずる・・・・・・びしゃっ
克也はそう言うと水槽の中身をルミラの体の上にぶちまけた。サキュバスの放つ淫らな空気に反応したのか、スライム達はすぐに活発に動き始め、ルミラの艶のある肌を這い回る。
たわわな胸には緑色のスライムが覆い被さり、這い回りながらぷるぷると身を震わせることによって、ルミラの乳房を愛撫していた。

びしゃ、ぴちゃっ、ずる、ずるるずるずる・・・ずちゅっ、ずりゅっ・・・
「ん、んんあぁ・・・はぁぁんっ・・・いい、そう・・・おっぱい、ぐりぐりしてぇ・・・はぁんっ!そう、上手、上手よぉー・・・・・・」
スライム達は柔らかく流れたかと思うと、一部が弾力のある触手状に変形してルミラの全身を愛撫する。スライムから生まれ出た触手達はルミラの脇をくすぐり、腰に巻き付き、腕を、太腿をなで上げて、乳首を転がし弄んだ。

「あ・・・はぁぁ、すごいぃぃ・・・スライムが・・・スライムなんかが、こんなにいいなんてぇ・・・あんっ、あんっ、あはぁんっ、いいのぉ、いいっ!」
びちゃ、びちゃびちゃ、ずるずるずるずるる・・・・・・ちゅばっ、ちゅばっ、ちゅばっ・・・ず、ずずずっ・・・

ルミラの体に群がるスライムは随時形を変え、乳首を吸い上げる。高く勃起したルミラの乳首は、力を加えられることによっていびつに変形し、ますます赤く充血してゆく。

やがて触手状に変形したもののうちの一本がルミラの膣に狙いを定めた。太腿を這いながらゆっくりと挿入を開始する。
「あ・・・挿れるのね・・・・・・早く来て・・・気持ちよくしてぇ、あなたの精気吸わせてぇぇ・・・」
待ちかねていた挿入を喜んでルミラは受け入れる。柔らかい物体がルミラの中を満たしてゆく。

ずちゅっ、ずちゅっ・・・ずりゅっ、ずりゅずりゅっ・・・ず、ずずず・・・ずるずるずる・・・
「あーっ!すごい、すごいぃぃ・・・気持ちいいぃ・・・・・・こんな、こんなに激しいのっ・・・あひいいんっ!」
膣の中に挿入されたスライムはさらにその表面を凸凹に変形させ、ルミラの膣をなで回した。それに合わせて全身に絡みつくスライム達もぞわぞわと動き回り、ルミラに微妙な快感を与えてゆく。

「あはぁん、すごいぃぃ・・・あなたの、あなたの精気がどんどん流れ込んで・・・・・・流れ・・・えっ?・・・そんな・・・流れて、こない・・・??」
ルミラが全身に快感として感じる行為の激しさとは裏腹に、流れ込んで来るはずの精気が全く流れ込んで来ないのだ。
サキュバスとして始めての経験に、ルミラはとまどいを隠せず、顔を紅潮させて慌てふためいた。


「ふむ・・・思った通りか・・・」
ルミラの様子を見て、今までじっと傍観していた克也が満足げにつぶやく。
「不思議そうな顔をしているな・・・説明しよう!ナノマシンというのを知っているかね?・・・こいつは見た目こそ妖しげな軟体生物だが、実際はナノメートル単位の小さな機械で構成された精巧なマシンなのだ。どうやら君が精気を吸い取ることが出来るのは生物だけのようだな・・・」
「そ、そんな・・・」

克也の言葉が終わるや否や、思い出したようにスライム達はルミラの体にむしゃぶりつき始めた。
じゅるっ、じゅるるる・・・ずる、ずるるっ・・・ぐちょっ、ずちょっ、ずちょっ・・・

「はあぁっ!・・・あんっ、あはんっ、いいいぃっ・・・気持ちいい、気持ちいいのに・・・あぁーーっ、だめへぇ・・・・・・そんな・・・スライムに・・・スライムなんかに・・・あひゃぁぁーーっ、逆流しちゃう・・・・・・!!」
びくんっ、びくびくびく・・・
全身を痙攣させながらルミラはかつて味わったことのない快感を感じ、絶頂を迎える。本来吸い取る一方であるはずの精気を逆に放出し続ける様子は、サキュバスとして戦いに敗れたことを意味していた。


「休ませはしない・・・このままじっくり観察させてもらおう。」
克也の言葉通り、スライムはルミラの体にまとわりつくのを止めようとしない。今度は自らの体の中に硬質の歯のような物体を生み出して責めにかかる。
ぐちょっ、ずちょっ、ずちょっ・・・ごりっ!
「・・・!・・・・・・あぁあーーっ!!、あひぃっ、ひんっ、ひんんっ・・・」
歯によってクリトリスを噛みつぶされる激しい痛みも、精気を放出する快感の中では激しい快感と認識されてしまう。一度墜ちてしまったサキュバスは、全ての感覚を快感と感じ悶え狂うだけの牝へと化していた。

ごりっ、こりこりっ・・・ぐちゅっ、ずちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ・・・ごりごりごりっ・・・・・・
「あひゃあぁぁ・・・もう・・・もうゆるしてへぇ・・・ひっ、はっ、はっ、はぁうあっ、うっ、ひぃ・・・あぁ、ひいぃっ!」
ルミラの体はさらなる快感を得ようと変化し始める。乳首が肥大化し、よりスライム達の餌食となりやすいようにピンと勃起し、クリトリスも巨大なペニスのように勃起してスライムの体の中に埋没していった。

そんなクリトリスと乳首を狙ってスライムは細い触手を伸ばしてくる。
そして触手を巻き付かせると強く搾り上げ、磨き上げるようにごしごし扱き始める。スライムの体から常に分泌され続けている粘液を吸収して、ルミラのクリトリスは更に大きく勃起してゆく。

びちょっ、ぐちょっ、ずちょっ、じゅる、じゅるじゅるじゅる・・・ごり、ごりごりごり・・・じゅるるる・・・・・・
「はひゃぁぁー、もう、もふぅ・・・らめへぇ・・・・・・また、まらいっひゃう、あひゃへぇーーー、ゆるしへぇーーー」
びくんっ、びくびくびく・・・びゅるっ!びゅるるる・・・ぷぴゅーーーー!!
焦点の合わない目と呂律の回らない口調をしながら、ルミラはまたも絶頂を迎える。今度は肥大した乳首から精気と共に母乳を噴き出しながら、体中のものを全て出し切るような感覚を味わいながらの絶頂だった。

びゅくっ、びゅるびゅるびゅる・・・ぶぴっ、じゅるじゅるじゅる・・・・・・
「あーーっ、あひーっ、やめ、やめへぇ・・・止まらない、止まらないよぉー・・・もうだめへぇ・・・また、またいっちゃうぅーー!!」
母乳を吸収したスライムは一層元気になり、直接その恩恵に与ろうとルミラの乳首へと触手を伸ばす。パイプ状に変形した触手は乳首にぴったりと覆い被さると、内壁のひだひだで乳首を擦り上げながら母乳を吸い出してゆく。

「はひぃぃーー、すっちゃ、吸っちゃいやぁぁーーー、だめへへぇーーー」
母乳が吸い出されるたびに、ルミラは自分の精気、命、そして理性までもが吸い出されて失われてゆくような感覚を味わっていた。しかし、そこから送り込まれる強烈な快感で母乳の噴出を止めることが出来ない。
「はあ、はあ、はぁ、苦しい・・・あぁ、だめぇはぁぁああっ、こすっちゃ・・・こすっちゃあぁいやぁぁーー・・・とまらなひぃぃぃーーっ!・・・うぶっ!」
パイプ状の触手の一本がルミラの口へ侵入した。先からは搾り出されたばかりのルミラ自身の母乳が吐き出される。混濁した意識の中、ルミラは思わずむせてしまう。

ずる、ずるずるるる・・・びちょっ、ずちょっ、ずちょっ・・・じゅる、じゅるじゅるじゅる・・・
スライムの責めの手は緩められることがない。もはや歯止めの利かないルミラは次々と連続して母乳を噴き出しながら絶頂を迎えさせられてしまう。
「うぶっ!!・・・うんぐぐっ・・・んぐぅーーふぅうふうーー・・・ぐふぅううっ・・・・・・」
びちゃっ・・・ぐちゅぐちゅぐちゅっ・・・・ずるずるっ・・・じゅるっ、じゅるっ・・・どくんどくんどくん・・・ぶぴっ、びゅるびゅるるる・・・
口に触手を突っ込まれ、涙を浮かべたルミラ。その目はルミラが絶頂を迎えるたびに焦点が合わなくなり、どんどん濁ってゆく。

「ん、んはぁあぁーー・・・あえはぁ・・・あっ、あっあ、あおぉぉーーーっ!」
(助けて・・・お姉ちゃん・・・このままじゃ私・・・おかしくなっちゃうよぉ・・・)

 

 


そのころ魔界では・・・
ゲートの管理人とミレーユがルミラの身を案じて話し合っていた。
「・・・まだ帰ってこない・・・か。遅いな、ルミラちゃん。」
「・・・おかしいわ。いくら何でも、もう3時間以上経ってるもの。長めに見積もっておいたし・・・それにあの娘が寄り道するなんて考えられないわ。きっと何かあったのよ。」
ミレーユがいらいらした調子で言う。今となっては悔やんでも仕方ないことだが、ミレーユはルミラを一人で行かせたことを後悔していた。

「さて、どうするねミレーユさん?今ここに詰めている若いのを遣わせてもいいが・・・」
「私が行くに決まってるじゃない。管理人さん、転送の準備して。」
「よし、わかった。・・・いいかいミレーユさん、人間界だからといって、相手が人間とは限らない。強敵にぶつかるかもしれないから・・・気を付けて。」

管理人は転送の作業をするために部屋を出ていく。ミレーユは慣れた様子で魔法陣の中央へ立った。


ウィィィィン・・・
ゲートが作動する音が部屋中に響き渡る。魔法陣から光が溢れ、ミレーユの体を包み込んでいった。
「ルミラ・・・無事でいて・・・・・・」
ひときわ光が明るくなってたかと思うと、ミレーユの体は光に飲み込まれ、そして消え去った。


つづく!