下腹部から伝わる痛みのような軽い掻痒感のような感覚にティファは再び目を覚ました。徐々に体の感覚が戻り、目の焦点が合ってくる。背中とお尻に感じる圧迫感で、どうやら壁にもたれてしりもちを付いた状態のまま眠っていたらしい、ということを理解した。
「う…ううぁ……」
全身麻酔が切れるときのけだるい感覚に呻きを漏らしながら、下腹部の痛みの正体を確かめようとティファは身を起こす。
「――!!?」
あり得ない光景を目にしてティファは絶句した。下半身を覆う黒いタイトミニスカートは普段通りの自分のものだ。だが、ベルトと腹部の間からはみ出してへそを覆い隠し、胸の下あたりまで伸びている巨大な肉塊には見覚えがなかった。眠っている間に改造手術されたのだろう。ティファは男性器そのものを生やされてしまっていたのである。
「ひっ…な、なによこれ……う…そ……なんでこんなものが…」
唖然としながら自らの体に生えた醜い肉棒を見つめるティファ。ソレはスカートのベルトによってぎりぎりと締め上げられ、赤黒く充血している。先端部は露出した胸の間に埋まらんばかりの位置まで来ていて、彼女自身の視点からは死角になって見えない。元々巨乳のティファだが、今は片方が小振りのスイカほどの大きさにまで豊胸され、先端の乳首も大人の親指よりも太いほどに改造されてしまっていた。
「いやああああああああっ!」
言いようの知れない恐怖感に駆られて、金切り声を上げながらティファは走り出そうとして立ち上がる。だが、足が地面を捕らえることはなかった。太腿の半ば辺りでティファのしなやかな両足は切断されていたのだ。切断面には円盤状の金属塊が取り付けられていて、硬い床との間でがちゃりという音を立てていた。
「えっ!? う、うそぉっ! いやっ! きゃあっ!!」
完全にパニック状態でそれでもなお走り出そうとしたティファは当然のようにバランスを崩して前に倒れた。反射的に付こうとした手も…なかった。両足同様両腕も二の腕の半ばからぶった切られて切断面に同じような金属塊を取り付けられていたのだ。
「あ……ああああっ! だ、誰か! 助けてえっ! こんなの嘘よ! 夢よぉっ!」
短くなった両手足を地面について犬のような四つんばいになったティファは、不自由な足を使って何とか立ち上がり、がちゃがちゃ金属音を鳴らしながらパニックに陥ったまま走り出した。だが、すぐに思い切り首を引っ張られる感覚に苛まれ停止する。その首には大型犬の首輪が填められていたのだ。
ぐいっ!
「ぐっ…ええええぇぇっ!」
首輪につながれた鎖が思い切り引っ張られて、ティファは喉奥が潰れるような声を上げる。体が半分宙に浮いて半回転し、鎖の先に立つ人物が見えた。
「ル、ルーファウス!!」
「まだ私のことがわかるかね? こんな状態で思考力が残っているとはさすがだな…」
不適に笑うルーファウスの前で犬のように四つんばいになりながらティファは歯がみした。
「悔しそうだな……だが、私に蹴りかかろうにも殴りかかろうにも、こうなってしまっては、まさに文字通り手も足も出まい」
「うっ…よくもこんな酷いこと……」
「心配するな。殺しはしないよ。ティファは私の大事な犬になったんだから…」
「……隙を見てかみ殺してやるわ」
「今にそんな台詞も吐けなくなるさ……ハイデッガー、聞こえるか?」
鎖を持っているのと反対側の手に持った携帯電話にルーファウスは呼びかける。
「今からちょっと犬のしつけをしようと思うんだが……そう、そうだ…私もまだ手をつけていないからな…最高のマンコが味わえるぞ……」
「ちょっと何を……」
「…フッ、早く来ないと無くなってるかもしれんぞ…ああ、それでは待っている……」
「い、いやあっ…そんな……うっ…」
ティファの頭の中に脂臭い中年の重役の顔が浮かぶ。それに犯されるという生理的嫌悪感に彼女は思わず吐き気を催した。そんなティファに、電話を切りながらルーファウスは猫なで声で語りかける。
「ハイデッガーに犯されたくないか? だったら大人しく言うことを聞くんだな……なに、私も本当はあんなむさ苦しい男なんかに君を渡したくない。ヤツが来るまでにあの扉の奥に隠れてしまえば計画は中止さ」
「ほ、本当…?」
「さあ、こっちだ!」
「うっ…」
首輪を思い切り引っ張ってルーファウスは数十メートル離れた廊下の突き当たりにある扉に向かってティファを歩かせる。四つんばいのまま手足に填められた金属塊をがしゃがしゃと鳴らしながら、ティファは犬のように歩き始めた。だが、数歩歩いたところで突然手足が重くなる。
「――!? ……あああああああっ!」
同時に、体の奥に埋め込まれた振動子が再びうなりを上げ始めた。突然襲いかかってきた快楽にティファは思わず甘い声を上げる。肥大した乳房のせいで、ちょうど床に触れるぐらいの位置にあった乳首はさらに敏感になっていて、内側からの振動にそれ自身が激しく揺れ動き、床に擦れてさらなる快感をティファの神経に送り込んでくる。
彼女にとって未知の器官である赤黒く勃起したペニスは、送り込まれる振動と快感によって先端から透明な先走り汁を垂れ流し、胸の間をヌルヌルに汚してゆく。そのすぐ後ろに位置する淫裂からは洪水のように潤滑液が流れ出し、白いショーツにべっとりとシミを作った。
「こっ…ここの床ぁ……ま…さか……」
「お察しの通り、強力な磁石で出来ている……どうした? そんなところでもたもたしていてはあのむさ苦しいオヤジが来てしまうぞ?」
涼しい口調でルーファウスは再び鎖を引いた。頬を赤く上気させながら必死に一歩二歩とティファは歩みを進める。手足の金属輪が床の磁石に吸い寄せられ、その足取りを重くした。
がしゃっ…ずるるっ、びちゃっ……がちゃっ……びちっ…じゅるるっ!
「あっ…あくぅっ、くふうぅっ! あんっ! あっ…くあああっ! ひいっ!」
(なに…この感じ……乳首の先から伝わってくるびりびりした感覚が……おっぱいの奥のしこりみたいなのに伝わって……)
一歩歩くごとに敏感な乳首は床に擦れ、勃起したペニスは半ばを締め付けるベルトと先端を包み込む乳房によって激しく摩擦される。
乳首責めとセルフパイズリの快楽が一歩一歩ティファの神経を快楽漬けにしてゆき、苦しげだった呻きが徐々に気持ちよさげな喘ぎに取って代わられる。表情もだんだん恍惚のものへと変化していった。
「あっ、くうぅっ……だめ、胸が張って……この……先っちょが……もう……」
ついに歩みが止まり、ティファの全身から力が抜ける。だが、磁力によって両手足の位置が固定されているせいか、彼女の体は床に倒れ込むことはない。
ずじゅるっ、びちゅっ、ぴちゅっ、ぴちゃぴちゃぴちゃっ、ずりずりぃっ!
「くひっ、ひやあっ! あっ! あっ…あーーっ! あんっ、あんっ! あくぅっ!」
(だめっ、耐えきれないぃっ! 腰が勝手に動いちゃうっ! 乳首の先が床に擦れて……ぬるぬるのオチンチンの先っちょが柔らかいおっぱいに包まれて…腰動かすのが止まらないぃっ!)
ぶるんぶるんと乳房が揺れ、その谷間に挟まったペニスを刺激する。それ自身によって吐き出された先走り汁が白く泡立ち、ぐぷぐぷといやらしい音を発する。内側からも同様に、体内に埋め込まれた微細なバイブレータによって淫猥な刺激が与えられ、外部からの刺激とシンクロして快楽を生み出してゆく。新しい器官を挟み撃ちにする新たな種類の快楽に、ティファの精神は抵抗する術を持たなかった。
もはやその場から一歩も動くことも出来ず、ティファはかくかくと間抜けに腰を動かしてさらなる快楽を得ようとするのみだ。
「はぁぁ…あうっ、えううぅっ! う、くうんっ! んあんっ、あっ、これ…凄ぉ……ふあああぁぁ……」
(こ、こんな…気持ちよすぎて……どんどん頭の中が白くなっていって…もう何も考えられない……気持ちいい、気持ちいいよぉ……あ…何か来るっ!)
つびゅるるっ! びゅるっ! どぷどぷどぷぅっ!
「あああああああああぁぁぁっんんっ!!」
まるで水鉄砲のように、ペニスの先端から白濁した精液が噴出した。止めどなくあふれ出るゼリー状の精液は敏感な尿道内粘膜を擦り上げながら次々噴き出し、そのままの勢いでうなだれたティファ自身の顔面に降りかかる。
初めて味わう射精の快感に我を忘れた喘ぎを発しながら、髪を振り乱して腰を振りたくりペニスをベルトに擦りつけてさらなる快感を得ようと、尿道に残ったほとばしりの残滓を搾り出し続けた。
「いいっ! 凄い気持ちいいぃっ! 搾り出されてるぅっ! もっとぉ、もっと気持ちよくしてぇ! ティファのオチンチンから搾り出してぇっ!」
びゅるるっ! どくどくどぷぅっ! びちゃっ! びしゃびちゃぁっ!
「ああぁぁ〜…いっぱい出てるぅ……すごいぃ…うぷっ、んふっ、けほぉっ…濃い匂いぃ……んはぁ…ザーメン……じゅるっ」
二度の射精で完全に快感に酔わされたティファは、目の焦点の定まらない状態で恍惚の表情をし、顔面に付着した自らのザーメンを美味しそうに舐め取る。
まさに至福の時間に浸ろうとしたそのとき、背後からややかすれた中年男性の声がかかった。
「ふぅ……やっと着きましたよ社長……おお、これはまた絶品の犬を入手されましたな、ガッハッハ!」
「ひっ…」
四肢を固定されたこの状態では振り返ることは出来なかったが、ティファは背後に現れた人物が誰なのかすぐに理解することが出来た。
恐れていたあの下品な重役が到着したのだ。
「早かったな……いやなに、やはり楽しみは皆で分かち合わねばならんと思ってな…」
聞こえるか聞こえないかというほどの音量で小さく舌打ちしつつ、ルーファウスは冷たく微笑んだ。彼が居ないときとは正反対の発言だ。
「ガハハハハ! さすが社長は器の大きい方だ。ではお約束の通り、こちらの方は私が味見させていただくとしますよ」
ハイデッガーは中年独特の臭気のこもった息を吐きながら、背後からティファのタイトスカートをたくしあげ、べちょべちょに濡れたショーツを下ろす。淫蜜に光るピンク色の秘部が露わになり、牝臭い淫臭を放った。
「素晴らしい! 色といい形といい新鮮そのもの、まさに蹂躙のし甲斐があるというものだ! ガハハハハ!」
「い、いやあっ!」
生理的嫌悪感を感じてティファは逃げるように身を前に乗り出した。だが、固定された四肢は一歩も前に歩みを進めようとしない。
ずぬむぅぅっ!
「あああぁぁーーっ! あくぅっ! くはっ! あっ! ああぁっ!」
背後からいきなり挿入され、ティファは喉奥から絶叫を迸らせた。これまでの快楽漬けによって十二分に湿りきっていた秘部は、その乱暴な挿入をも易々と受け入れ、ぞわぞわとうごめくように侵入者を締め付ける。
ずぱんっ! じゅちゅっ! ずにゅるっ! ずじゅるっ!
「ガハハハハ! 思った通りこれは絶品だ! まさに至高の肉壺! すぐにでも出してしまいそうですぞ!」
上機嫌で腰を振りまくるハイデッガーに合わせて、ティファは自信も腰を振りながら喘ぎを発して、反射的に快楽をむさぼっていた。射精して力を失っていたペニスがまたむくむくと首をもたげ、再び巨爆乳の間にすっぽり収まってセルフパイズリが再開される。
「あっ、いひっ! いやんっ! くあぁっ! あーーっ! いひぃっ! またぁ……んぐむううむうぅぅぅーーっ!?」
喉をのけぞらせて快楽をむさぼっていたその口に、正面に立ったルーファウスのペニスがねじ込まれた。突然の侵入にティファは目を白黒させて慌てふためく。
「ほぅ…こちらもなかなかではないか。喉の奥がぐいぐい締め付けてくるぞ。こんなところまで、何といやらしい体なんだ…」
満足げに感想を漏らしながらルーファウスは自らの巨根をティファの喉奥深くに突き入れ、ゆっくりとピストン運動をしてみせる。
ずちゅっ、ぎちゅっ! ずじゅっ! ずぱんっ! ずるるっ! じゅぱんっ!
「んーーっ! んほぉぉっ! おぅぅっ! おんっ! んんーーっ!!」
(あーーっ! 呼吸が苦しくて…頭がぼぉっとしていく…凄い乱暴にされるのが気持ちいぃ……喉の奥からオチンチンの匂いが鼻の奥に伝わってきて…またぼぉっとするぅ……)
前後から二本のペニスに串刺しにされ、ティファは目に涙を浮かべながら狂ったように自ら腰を振る。連鎖反応を起こしたようにティファ自身のペニスも再び赤黒く勃起し、先走りを大量に流し始めた。
ずちゅるっ! ずぱんっ! ぐにゅっ! じゅちゅぅっ! びちゅっ、ぴちゅっ!
「んんーーっ! んーっ! んほぉぁぉ〜っ! ん…おぉん……」
(だめ…耐えきれない……また、またイッちゃう……またザーメン自分の顔にまき散らしながらイッちゃうぅぅぅっ!!)
どぷうぅっ! びゅくるるるるるっ! どぷんっ! どくどくどくぅっ! びゅるっ! どくどくぅぅっ!
三本のペニスが同時に爆発した。ハイデッガーの精液は膣奥から子宮を満たし、ルーファウスの精液は喉奥の空間を埋め尽くすように流れ込み、ティファ自身の精液はまたもや自らの顔を直撃した。周囲に一気に牡臭い匂いが漂う。
だが、絶頂はそれだけでは終わらなかった。
「ん? んむぅぅぅ……? んっ、んんんーーーっ!!」
(な…なに……おっぱいが…すごく…張って……乳首の先から…なにか……来るぅっ!!)
びしゃあああぁぁぁーーっ! びちびちびちぃぃっ!
「んぼぉぁあああああああっ! おっぱ…げほおぉっ、げほげほっ! お、おっぱいがぁぁっ! 乳首から出てくるぅっ! 噴き出すぅっ!!」
これまで散々床に擦りつけられてきた乳首から、堤防が決壊したかのように大量のミルクが噴き出したのだ。喉に溜まったザーメンにむせながら、ティファは想像を絶する快楽に身を委ねて壊れた台詞を吐いた。
「はあああぁぁぁ……はあぁぅぅぅ……はぁーー……」
猛烈な爆発を果たした両乳首とペニスから白濁の残滓をちろちろと垂れ流しながら、ティファは絶頂の余韻に浸る。
「ほぅ…母乳が出るとは……宝条のヤツ、なかなか凝った趣向をするじゃないか……そうだハイデッガー、あっちの部屋でコイツの乳を散々搾ってやるというのはどうだ? なかなか楽しそうだと思わんか?」
「ふぅ…ふうぅ……いや、どうも年寄りは一度出すと気力が萎えてしまうもので……いやいやしかし今日は随分と堪能させてもらいましたよ。ガハハハ!」
「そうか…じゃあ今度は若い者でも呼んでやるとするかな…フン、年寄りめ……」
射精した直後から急に淡泊な態度になったハイデッガーは、まるで汚物を見るような目でティファに一瞥くれると、そそくさと身支度を整え始める。それを後目に、ルーファウスは甘ったるい息を吐くティファのスカートのベルトを掴むと、軽く宙に持ち上げ、重い扉の奥に姿を消した。
つづく!