痴女の宅急便〜第1話〜


「警告!警告!このままでは予定の航路を外れます!ただちに近くの星に着陸してください!・・・警告!警告!・・・」


「ちっ!」
操縦席正面の大きなモニタの前で、
エリスは舌打ちした。
モニタには目の前に迫る小さな惑星が映されている。


「先輩〜、無茶しないでくださいよ〜、早く着陸しましょう〜。」
隣に座った
サラが言う。
「分かってるわよ。・・・ったく、こんなボロトラックいつまでも走らせてるから・・・」



銀河系宇宙の片隅にあるイスパラ星系は3つの大きな惑星を持っていた。
人々の故郷の星
マドレス、入植が進んで開発中の星パドレス、そして2つの間にある未開の星グサーノスである。


宇宙船の高速化が進んだこの時代でも、マドレス〜パドレス間は大型輸送船では片道1週間はかかってしまう。そんな中、宇宙トラックと呼ばれる小型宇宙船を使用し、手続きの簡略化などを利用して4日間で荷物を運ぶ宅急便サービスが登場した。
この宇宙トラックの運転手エリスと助手のサラも、宅急便会社の社員である。


二人の乗ったトラックはパドレスで荷物を受け取った後、直ちにマドレスに帰るはずだった。しかし、惑星グサーノスの脇を抜けるとき、エンジンがうまく動作せず、サイズの割に意外に大きかったこの星の重力にとらえられ、航路を外れそうになったのだった。


「ナンバー『チバ88め−3323』より本社へ。当機は惑星グサーノスに一時着陸します。原因は惑星の重力および機の老朽化による出力不足。救援を要請します。」
エリスは通信を残すと、宇宙船を着陸態勢に入らせた。




「う、体が重い・・・」
「しかたありませんよ〜、重力がマドレスとかパドレスの1.4倍もあるんですから。こんなに小さな星なのに・・・」


サラはいつも通りののんびりした口調で言うと、だらーんと座っているエリスを後目に宇宙船の外に出ていこうとする。
「ちょっと!外に出て大丈夫なの?大気組成と・・・」

「大丈夫ですよ、さっきちゃんと調べましたから。大気組成はパドレスとほぼ同じです。山あいに降りたみたいですので、周囲に崖など危険なところがないか調べてきますね〜。」

口調の割に頼りがいのあるサラのセリフにエリスは安心したのか、大きくため息をついて椅子にもたれかかった。
「それじゃ、いってきますね〜。」

サラが出かけて数分後、エリスも外に出てみることにした。

トラックは山あいの川辺でに降りたようで日光浴を楽しむことが出来た。植物は重力のせいか皆背が低かったが、都会のコンクリートジャングルで育ったエリスには新鮮だった。

「だいぶ重力にも慣れてきたなぁ。いい景色。パドレスみたいな荒野でもないし。マドレスにもこんな自然が残ってればなぁ。」
エリスは大きく背伸びをしながら、草の上に寝ころぶ。

(なんで人類はここに入植せずに、わざわざ遠いパドレスを開発目標にしたんだろう。重力の違いはあるけど、それを計算した開発をしてちゃんと慣れれば大丈夫だろうに。)

エリスが思った疑問にはちゃんと答えがあった。しかし、このときまだ彼女はそれを知らない。

ガサ、ガサガサ・・・


「・・・!」
物音に気がついて、エリスは身をこわばらせた。サラが帰って来るには早すぎる。何か動物がいるにちがいない。


ガサガサガサ、ヒュッ・・・


草陰でがさがさ言っていた「それ」は風を切る音を立てながら、エリスの方に何かを飛ばしてきた。
それは直径2センチほどの太さを持つ長い
触手だった。
「きゃっ!」
左腕に触手を巻き付けられ、エリスはそのぬめぬめした触感に思わず悲鳴を上げてしまう。


ヒュッ、ヒュッ、シュルシュルシュル・・・


間を置かず、次々と触手がエリスの体めがけて飛んでくる。その全てがエリスの体に巻き付いて自由を奪っていった
「こ、この、くそ、離せ!誰か、サラー!助けて・・・うぶっ・・・」
太めの触手がエリスの口の中に侵入してきて悲鳴をかき消した。エリスの体に巻き付いた触手は今や10数本にもなっていて、1本1本が体中をなめ回すように動き回ってくる。


ビリビリビリ・・・

ものすごい力でエリスの服が触手達に引きちぎられる。着ていた服はほとんど破られ、下着姿になってしまう。あっという間の出来事だった。
尚も触手達は襲いかかり、ものすごい力でエリスを宙に持ち上げると、次から次へと体にからみついてくる。
腕を這うもの、足や膝の裏をくすぐるもの、胸に巻き付くもの、触手達は明らかにエリスの体をもてあそんで楽しんでいるようであった。


触手の表面には細かい
繊毛が生えていて、微妙な刺激を与えるようになっている。
「う・・・うむぅ、んぐ・・・うむむっ・・・」
(何よこれ、なんでこんなことに、逃げられない、どうしよう)


びゅっ、びゅるびゅるびゅるっ・・・


エリスの体を這う触手達が一斉に先端から
粘液を吐き出した。
口につっこまれた触手からも粘液が噴出され、たまらず飲まされてしまう。
胸にからみついていた触手がエリスのブラを引きちぎった。形のいい大きめの胸がさらけ出される。


2本の触手が左右それぞれの乳首に粘液を塗りたくった。乳首は触手に転がされ、繊毛のこすりつけるような刺激を受ける。別の触手が乳房をもみしだいて絞り出すようにし、乳首への責めを助長してきた。
「むーっ・・・ん、んんっ・・・」
(あれ、なんで・・・)
さっきまで気持ち悪いだけだったはずの触手の感触が、だんだん妖しい快感に変わってくる感覚に、エリスはとまどいを隠せなかった。
触手の粘液には
催淫作用をもたらす成分が入っていたのだ。


ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ・・・


乳首を弄んでいた触手の先端が割れ、中からさらに細い無数の触手が飛び出してくる。触手達は自らの粘液を滴らせながらエリスの乳首をなめ回した。
口の中に潜り込んだ触手も同じように変化して、細かい触手達がエリスの舌をねぶりまわすように犯してくる。


「んんっ、ん・・・んむっ・・・」
(だめ、そんなにされたら・・・感じちゃう・・・)
触手のもたらすあまりの快感に、エリスの秘所からは愛液がにじみ出し、パンティーに染みを作った。
それを確認した触手達は、エリスの痴態をあざ笑うかのように満を持してパンティーを引きちぎり、自らの繊毛をその敏感な部分に擦りつけてくる。
「んんんーっ!んっ、んんっ・・・」
(ああー、きもちいいっ、感じるっ!感じてる場合じゃないのに・・・助けて、このままじゃおかしくなっちゃうよぉ)


乳首と乳房への責め、秘所への責め、口腔内への責めが一体となって、電流のような快感がエリスの体を駆けめぐる。
他の触手達もじっとしてはいない。エリスの穴という穴を犯そうと次々に体を這い回り、耳や鼻の穴の中にまで侵入してきた。
(ああん、だめ、だめぇ、こんなの、ああぁ・・・)
今までこすりつける動作だった触手の動きが一旦止まり、エリスの秘所に狙いを定める様に先端を近づけてきた。明らかにこれから挿入しようという動きだ。
(あ、だめ、今入れられたら狂っちゃう・・・)
そういう思いとは裏腹に、今までの責めで完全に力が抜けてしまったエリスは全く抵抗することが出来ないまま、触手の挿入を許してしまった。
ずぶ、ずぶずぶ・・・
「んふうぅーーっ!んんっ、んーーっ!・・・」
(あひぃー、きもちいいよぉ、もっと、もっとぉ・・・いいーっ・・・)
エリスの秘所に挿入を果たした触手は先端から粘液を吐き出しながら、うねるように動きエリスの膣のひだひだに繊毛を、分裂した小さな触手をこすりつけて快感を送り込んでくる。別の触手はクリトリスに細い触手を伸ばし、からみついて粘液を塗りたくり、転がし回して弄んでくる。触手達の与える人外の快楽はとうてい人間の耐えられるものではなかった。
そのうち一本の触手がエリスの肛門に辿り着いて、固く閉ざされたその穴に侵入しようとしてきた。
(あ、だめ、そこは違・・・)
ずぷっ!
(あああぁっ!なんだか分からない、わかんないよぉー)
肛門に侵入した触手は、膣の中で暴れ回る触手と薄皮一枚を隔てて互いに押したり引いたりをしながら、エリスの腸を犯し続けた。

ぐちょ、ぐちょ、ぐちょっ!
(だめ、もう・・・イっちゃう・・・・・・あひいぃっ!・・・)
エリスの秘所を犯していた触手がぶるぶると震えたかと思うと、先端から白く濁った粘液を吐き出した。ほぼ同時に、エリスも体を大きくのけぞらせながら絶頂を迎えた。


(はぁ・・・はぁ・・・イかされちゃった・・・こんな化け物に・・・・・・)
一度エリスが絶頂を迎えると、触手達は一旦責めの手を止めた。体内に刺さっていた触手も一斉に出て行き、エリスの四肢と体に巻き付いている触手だけが残った。その触手達はエリスの体を自分たちの根本側、草むらの中へと引き寄せてゆく。


「あ、あぁ・・・お願い・・・離してぇ・・・」

口を解放されたエリスだったが、もはや大声を出す気力はなかった。

草むらに引っ張り込まれたエリスがそこで見たものは、体長5メートルはあろうかという触手生物の本体だった。地面にどっかりと腰をおろしたその塊の体表は毒々しい紫色した腸の内壁のようなひだひだを持ち、ぬめぬめとした粘液で光っている。
体の表面からはエリスをとらえているのと同じ触手が何十本も生えていて、伸びたり縮んだりしながら体液を吹き出し、獲物をとらえた喜びに震えているようであった。


「いやぁぁぁ!離して!離して!やめてぇぇぇぇ!」
あまりのおぞましさに、出す気力もなかったはずの悲鳴を大声で上げてしまう。しかし、触手生物はそんなことを意にも介さずに、エリスの体を自分の体に押しつけるように引き寄せた。
その瞬間、今までぬめぬめと光っていただけの触手生物の体表に裂け目が入り、小さな
突起が大量に生えた生物の内部が覗いた。口を開けたのだ。


(あ、あんなのの中に放り込まれたら狂い死にしちゃう・・・)
エリスのそんな考えもむなしく、抵抗できないままエリスはその中へと運ばれていく。
やがてエリスの体は顔を残してすっぽりと触手生物の体に包まれてしまった。触手生物の体の内側に生えた突起は、先ほどまで外でエリスを犯していた触手と同じもので、表面には繊毛が生え先端からはさらに細長い触手が生えていた。


百本以上もの突起に弄ばれ、エリスの体は意志とは関係なく嫌悪感に勝る快感に打ち震え、エリスは触手生物の体に埋もれたまま自らの体をくねらせ悶えた。


「ああっ、ああいぃっ!ひいぃぃ・・・気持ちいひぃ・・・助けて、もうだめへぇ、体が溶けちゃふぅ・・・」
触手生物は大声で悶えるエリスの口を塞ごうとせず、むしろそれを楽しむようにますます激しくエリスを含んだ口を動かした。


「あっ、あっ、あああぁぁー。」
あっという間にエリスは2度目の絶頂を迎えた。しかし今度は触手達はそれを意にも介さない様子で変わらないペースでエリスを責め立てる。

「あ、やめ・・・ひぃ、そんな・・・また・・・あああっ、感じちゃふぅ・・・」
触手はまたエリスの体中の穴という穴を犯し続ける。先ほどの絶頂から大して時間が経たないうちに、エリスは強制的にまた絶頂を迎えさせられてしまった。


「ああぁ・・・らめてぇ・・・もふぅ、しんじゃうううぅぅぅ・・・」
(このままじゃ死んじゃうよぉ・・・だれか助けてよぉ・・・)


激しい責めに気を失いそうになると、触手はエリスの乳首やクリトリスといった敏感なところを強くねじ上げ、痛みで無理矢理エリスの意識を呼び覚ます。エリスの意識が戻ったらまた快感責めにするということを繰り返し、触手の責めは果てしなく続いた。


「あ、ああぅ・・・・・・」
どれほどの時間が経ち、何度絶頂を迎えさせられただろうか。もはやエリスには抵抗する気力すらなく弱々しい呻きが漏れるのみだった。

エリスがいよいよ絶望を感じ始めたそのとき、

「そこまでよ!この変態触手!先輩を放しなさい!」
草陰の向こうから現れたのは、エリスが今まで見た中で最も頼もしいと思ったサラの姿だった。


つづく!